先日、HR関係のセミナーに参加して
「人生100年時代のキャリアプランニング」と題してある企業の取り組みの発表があった。
その企業は、長く働いていくためのスキルアップのモチベーションを向上させていく、
そのためにスキルポイント制を導入しながら年功序列からスキル重視へと転換させていく
取組をしているという発表であった。
企業としての取り組みとしては画期的なのであろう。
でも「人生100年時代のキャリアプランニング」といったときに、
何か重要な視点が忘れ去られていないのか感じぜずにいなかった。

人生100年時代になり、労働できる(しないといけない?)年数は増えてきている。

弊社も60歳超えたIT人材を紹介していく事業をしているが、
60歳、65歳を超えてもシステム現場でバリバリこなせる方もいらっしゃる。
仕事をしたいというシニアのエンジニアが多い中、まだ仕事を提供できる場が増えていないのが現実だ。
政府は、65歳定年制の推進や、70歳までの雇用を努力義務としていくという動きがあるが、
一方で企業側は終身雇用の放棄を宣言し、それどころか40代からの早期退職募集を行う
企業が増えてきているのも事実だ。
キャリアを同じ会社にて続けていこうにも、企業はそれはダメよといいつつある。

「キャリアプランニング」どこで作る?

キャリアプランとは、人生において、将来的にどのようになりたいかという目標を持ち、
計画を立てることであり、人生設計の中の、働くことに関するプランニングである。
本来は、自分自身の人生のためにあるものなのである。
でも実際、我々が「キャリアプラン」として作る場面は、学校であったり、企業の中だ。
会社で作る「キャリアプラン」は、自分の所属する会社でどうスキルアップするかを作ることが目的となっている。
右図は、キャリアプラン作成の説明時によく用いられる図だ。自分のキャリア像と企業の目標、求めるもの
とのすり合わせが重要になってくる。
もちろん人生のキャリアを積み重ねる場として企業の果たす役割は大きい。
だからこそ、企業の求めるものと個人のキャリアとのすり合わせが必要なのだ。

人生100年時代のキャリアプランとは

しかし、人生が長くなり、今終身雇用がなくなりつつあり、人生でのキャリアも複数ステージとなってきている。
企業の中だけで「キャリアプラン」を作るだけでは「自分のライフキャリア」は築けなくなってきているのだ。
複数ステージでのキャリアプランニングでは、ベースに「個人としてのライフキャリア」があり、
それに合わせて、各ステージごとに、どこで、どうキャリアを積んでいくのか考えながら、”選択”
していくことが求められる。
すり合わせも、キャリアを積み重ねる場として企業があり、自分のキャリアを
形成していくためのすり合わせであり、個人のライフキャリアの重きが出てくるであろう。

選択はリスク、でも選択してきた方のほうが…..

自分のキャリアをステージごとに見直しながら、企業との関係も定期的に見直してみる。
もし違うのであれば、”違う選択”をしないといけない場合が出てくるであろう。
自分で選択をしていくこと、終身雇用で生きてきた世代からすると、リスクでしかない。
でも、多くのシニアに仕事を紹介している立場からすると、過去
”選択してきた方”のほうが1社で全うされた方より、圧倒的に”スキルも立っており”
仕事も紹介しやすいく、顧客にアピールもしやすい。
選択を勇気をもって行っていくこと、これが100年時代には重要になっていく。

ライフキャリアはなるべく早めに考えたほうがいい。

60歳、65歳定年を迎えて、さて私のこれからのキャリアは・・・と考えても
すでに遅い。あなたの積み重ねてきたキャリアで勝負するしかない。
本来は、仕事も任され、自分の周りも理解できるようになる30代、40代から自分の将来
キャリアをどうするか考え始めたほうがいいのかも知れない。
今までのスキル・経験をもとに将来に渡ってどこで、どうキャリアを延ばしていくのか。
もちろんプランどおりに進むわけではないので、見直しや修正、方向転換も必要になるだろう。
ただ、自分のライフキャリアを会社まかせにしないということが重要なのだ。
もちろん 「あなたのライフキャリア」はあなた自身のものだから。